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おじさんはきっと変態なんです。
僕みたいな少年に浣腸して喜んでいるんだから頭のおかしい人なんです。
でも僕も最近おかしいんです。
ずっとおじさんを気持ち悪いと思っていたのに、朝からそわそわして落ち着かなくなっていました。
それまでぐーたらでギリギリの電車に乗っていたのに、今は早く起きて余裕のある生活になっています。
お母さんは褒めてくれました。
車内で何をされているか知らず、夕飯に僕の好物を出してくれました。
電車に乗るころには期待と興奮で半勃起しています。
僕はカバンで上手くそれを隠していました。
お尻のムズムズは内股を擦り合わせて気を紛らわします。

だけどその翌日は普段と違いました。
他の線が信号機トラブルで遅れているらしく、やってきた電車がいつもより混雑していました。
どうにか乗ったものの扉側へは行けません。
そうこうしているうちに次の駅に着きました。
おじさんの乗ってくる駅です。
この駅は比較的乗ってくる人は少ないです。
ドアが開き、入ってきた人の中におじさんを見つけました。
いつも窓ガラスに映る姿を見ていたので変な感じです。
彼は僕を見つけると人を押し退けるように中へ入ってきました。
そうして僕の目の前に立ったのです。
向き合うのは初めてで、なぜか緊張して目が泳ぎました。
無防備な背中を晒している時より体が強張りました。
電車が出発すると後ろへ揺れましたが、おじさんが腰を抱き寄せてくれました。

「…あ、ありがとうございます…」

僕は顔を見られなくて俯いたまま頭を下げます。
凄い混みようで普段より隙間がありませんでした。
そんな時に囲うように守られて助かったのも事実です。

「…んっふぅ……」

だけど向かい合って体が重なると、勃起したちんちんを隠せません。
腰を引いて逃げようとするも、おじさんは体を支えているように見せながら、僕のお尻を鷲掴みにして離そうとしませんでした。

「…やぁ、ん……」

彼の下半身に股間を擦り付けてしまいます。
頭ではだめだと分かっているのにちんちんが擦れる刹那の快感が僕の幼い理性を壊していきます。
するとおじさんは空いた手で僕の手を掴み誘導しました。
その先にはテントを張ったズボンがありました。
おじさんも勃起していたらしく、僕の手に擦り付けてきました。
(これがおじさんの)
人の勃起したちんちんを手で触るのは初めてです。
僕はズボンの上から優しく撫でました。
すると益々強く僕の手に擦り付けてきました。
電車の揺れで誤魔化しながらカクンカクンと腰を押し付けてきます。
卑猥な動きでバレちゃうと思いましたが、好奇心が勝ってなでなでしてあげたんです。
膨らみはズボンの上からでもはっきり分かりました。
そのあとを指先でなぞると彼の腰は震えました。
唇を噛み締めて苦しそうに耐えています。
必死に擦り寄るおじさんが可愛くてズボンの中へ手を突っ込みました。
火傷しそうなくらい熱いちんちんを握ります。
ガマン汁で濡れていましたが嫌悪感はありませんでした。
それをしごくとおじさんは、

「もっと…もっと……!」

と急かしてきたんです。
もじゃもじゃの陰毛を掻き分けながら竿を握ると嬉しそうな顔をしました。
強く擦るたびに腰が揺れています。
気持ち良さそうに身震いしながら手淫を楽しんでいるようでした。
僕だって気持ち良くなりたいのにずるいです。
するとそれに気付いたのかおじさんは尻から手を離すと僕の股間に触れてくれました。
さすってはゆるゆると指で摘むんです。
ちんちんを触られるのは初めてで彼の腕に擦り寄りました。
自らズボンのチャックを外すとねだるようにちんちんを晒すんです。
白いブリーフは染みになっていました。
先っちょが僅かに出ています。
それを見た時おじさんの目の色が急に変わりました。

「んぅっ……ん……!」

ブリーフに手を突っ込んで激しくシコリだしたのです。
あまりの快感に僕の視界は閃光が飛び散りました。
おじさんは僕に密着すると、

「すぅ…はぁ、…ふぅ」

鼻息荒く匂いを嗅いでいます。
喘ぐのを我慢している顔を見下ろし、目が血走っていました。
僕もおじさんのパンツの中でちんちんをしごきました。
互いに手を突っ込んで貪るように夢中になっていたんです。

「舐め…たい、舐めたい……」
「はぁっ…僕も…」

時折ズボンから手を引くと、お互いガマン汁まみれの手のひらを舐め合いました。
おじさんのちんちんは生臭いのに興奮しているせいか、全く気にならなかったです。
むしろもっとちんちんが硬くなりました。

「はむ…っ…ちゅ……」

人に隠れながら手のひらを舐めます。
指先まで丁寧に舐め取りました。
綺麗にするとまたちんちんを擦って手をドロドロにします。
そうして熱っぽく互いが舐め取っているのを見つめ合っていると、大きな駅について、人の出入りが激しくなりました。
慌てて服の乱れを正した僕らは空いた隙を狙って端の三角地帯に滑り込みます。
僕が奥に入っておじさんが覆うように前へ立ちました。
そのせいか僕の視界からはもう彼しか見えなくなります。
これで周りを気にせず済みます。
唯一気にすべき近くにいた学生は、大きなヘッドホンをして携帯ゲームに夢中になっていました。

「はぁ……はぁ……」

二人は疼きを抑えられず、電車内なのに性器同士を擦り合わせ始めました。
僕の短パンのチャックを下ろしブリーフを晒します。
おじさんは大胆にもちんちんをズボンから取り出すと、僕のブリーフへ押し込んできました。
ゴムが伸びるのも構わずブリーフ内で生のちんちん同士を擦り合わせます。
身長差に彼は少し腰を落とし、僕はつま先立ちになりました。

「はぁ……っんっんぅ…」

(こんなのすごくエッチだよぅ…あぁんっ、気持ち良くて溶けちゃう)
おじさんは尻に手を回して僕の肛門もいじってくれました。
いつもより乱暴なのは余裕がないせいでしょうか。
前も後ろも蕩けきって夢見心地でした。
ブリーフの中は体液でぬめり濡れています。
それでもぐいぐい突き出してくるちんちんに、下着としての機能は失われていきました。
穢されていくパンツに悩ましげな息が漏れます。
だって僕の下着が揉みくちゃにされているんですもん。
小さいサイズだからおじさんのちんちんははみ出て型くずれしていました。

「はぁ、はぁ、飲んで?」
「お…じさっ…」
「お、おじさんの唾液……」

するとおじさんは切羽詰まった声で囁いたんです。
甘えるような声色で胸がきゅんとして、言われるがまま顔をあげると口を大きく開けて舌を突き出しました。
間抜けな顔です。
でもおじさんのちんちんが熱くなったから喜んでくれたのだと思います。
彼は咥内でくちゅくちゅと涎を溜めると、怪しまれない程度に屈んで、僕の口へ唾液を垂らしました。

「あ……んくっ……」

直接流し込まれたのは初めてで身が震えました。
それだけでイってしまいそうだったんです。
腰がずんと重くなりました。
素性も知れないおじさんに唾液を飲まされていると思うと、体が火照ってくるんです。
おじさんの涎は糸を引いて僕の舌の上へ落ちました。
その量に口からはみ出て僕のブラウスにまで垂れて濡らしてしまいました。
それでも飲ませ続けるんです。
頭がくらくらしました。
だって他の人は代わり映えない日常の中で通勤電車に揺られているのです。
僕がおじさんにエッチなことをされているとは夢にも思わず、今日の仕事や勉強について考えています。
まさか強制的に涎を飲まされているなんて想像すらしていないでしょうね。
僕はコクンとおじさんの涎を飲みました。
その様子におじさんの喉仏も波打っていました。
ニヤニヤとだらしのない顔で見下ろして僕の体に触れるんです。
大きくて厚い手は僕と全然違いました。
彼はお尻に入れていた人差し指と中指を僕の口許へ持ってきたんです。
舐めろと顎でしゃくられて、素直に舐めようと口を開きました。
するとその指は勝手に咥内へ入ってきて僕の舌をいじめるんです。
歯茎や上顎も擦られちゃいました。
僕はキャンディを舐める要領で咥えると丁寧にしゃぶってあげました。
口をすぼめて吸い付きます。
指は僕の涎でべったり濡れてしまいました。
そうするとおじさんの表情は締まりなくなり、唇は裂けたみたいに歪みます。
きっとスケベなことを考えているんだと思います。
嫌な感じなのにその顔を見ていると僕もムラムラしてたまらなくなりました。
おしゃぶり好きな赤ちゃんでもあるまいし、おじさんの指に吸い付いて離れなくなっちゃいました。
電車内なのを忘れてしまいそうです。

「飲みたいよ…はぁ、おじさんも君の唾液を飲んで体中を舐め回したいよ……」

どうやらおじさんにも限界が訪れたようです。
耳元で餓えた子どものような声がしました。
鼻息が荒くて聞き取りづらく、うわ言のように何度も囁きましたが他の言葉は良く聞こえませんでした。
結局僕はおじさんと次の駅で降りてしまいました。
あのままじゃ車内が精液臭くなっちゃうかもしれないし、しきりにおじさんが僕を舐めたいとうるさかったのでしょうがなかったんです。
おじさんは僕の手を掴んで引っ張っていきました。
足が早くて何度も躓きそうになりましたが、おじさんは手を緩めませんでした。
きっと早く僕にエッチなことをしたいんだと思います。
朝の喧騒の中で誰ひとり僕らのことは気にしません。
端から見て二人は年の離れた親子に見えると思います。
ホームで人員整理をしている駅員さんの前を通りすぎましたが、何も言われませんでした。
大きな駅で乗り換え電車がいくつもあるせいか、ホームの階段をあがるとたくさんの人が忙しなく行き交っていました。
おじさんは広い駅構内をさっさか歩いてトイレへ連れていきます。
僕たちが入った時には若いサラリーマンが用を足して手を洗っていました。
入れ違いのように出ていくとトイレ内は二人きりになります。
駅が広いせいかトイレも広々として個室が四つもありました。
ただあまり綺麗じゃなくて、床には読み捨てたスポーツ新聞や、ティッシュ、ゴミが落ちていました。
僕たちは個室トイレの一番奥へ入りました。
冷房がないから狭い個室に二人も入ると暑苦しくて窮屈です。

「はぁ、はぁ…ボク名前は…?」
「綾人」

個室に入るとおじさんは僕を抱き締めて離しませんでした。
首筋に顔を埋めて匂いを嗅ぐのは少しウザかったです。
ふーふー獣みたいな息遣いだからかもしれません。

「綾人くんかぁ。可愛いね。おじさんとちゅっちゅしようか」
「え?嫌だよ。だって僕初めてのキスは可愛い女の子とするって決めてるんだ」
「そう言わないでおじさんとしよう?気持ち良くしてあげるからさぁ」

おじさんはドアに僕を押し付けるとギラギラと欲情しきった顔で迫ってきました。
ベロベロと舌舐めずりしています。
いつも僕にいやらしいことをしたい時、そうして食い物を見つけたみたいに舌舐めずりするんです。
赤い舌が器用にも動き回り別の生き物みたいでした。
(やだ…僕…)
息がかかる距離で舌を見つめます。
キスは嫌なのにそれを見ていると舌から目が離せなくなります。
濡れたままの股間が疼きました。
もう僕らを遮るものなんてないんです。
人の目や匂いを気にしなくていいんです。
この薄暗い個室の中でおじさんは僕を食べることだって出来るんです。
そう思うと少し怖くなって怖じ気づきました。
だけど後ろに下がろうにもドアを背にして動けません。
下はホームでひっきりなしに電車の音が聞こえます。

「はぁ、はぁ…。でも綾人くんはおじさんのヨダレをたっぷり飲んじゃったよね?飴を互いにペロペロしたよね?」
「やだぁ……あれはっ、んぅ」
「同じことだよ。今度はおじさんの舌でそれをすればいい」

こうしている間もずっと股を触られ続けていました。
眼前に迫った彼が舌を突き出しています。
待っているんです。
やっぱりおじさんは変態でスケベなんです。
僕から舌を絡めることを望んで涎を垂らしているんです。
僕は熱に魘されたみたいに朦朧とした意識でゆっくりと舌を出しました。
表面をペトっと付けると全身が震えるような快感が突き抜けたんです。
舌同士は離れるといくつもの糸を引きました。

「綾人くんっ!」

おじさんはタガが外れたのか、舌を絡めた拍子に襲いかかってきました。
あの器用に動き回る舌で縦横無尽に僕の口の中を舐め回したんです。
息が出来ませんでした。
かなりの勢いで咥内を弄くられていたからです。
僕は口を開け続けるだけでいっぱいいっぱいでした。
ちゅるちゅると啜られ、吸い付かれ、口の中はおじさんと僕の涎が混じります。
どちらのか判別出来ません。

「本当は早くこうされたかったんだよね。だからあんなに誘うように舌を見せつけていたんだよね」
「んぅっん、ちゅっ……違ぁっ…んふぅ…」
「ふぅ、ふぅっ…なんてエッチな子なんだ。ん、ちゅっ…はぁっ…おじさん綾人くんの将来が心配だよ」
「違うも…んっ、んっ…」

(エッチなのはおじさんだもん)
最初に舌を出して舐め回すように僕を見つめていたのは彼です。
服の上からじっとり見つめて体を探っていたのも彼です。
でも僕も反論出来ません。
無意識に視線の意味を理解して、体は燃えそうなくらい熱くなって僕まで卑猥な感じになってしまったからです。
だけど僕がエッチなわけではありません。
おじさんのが移っただけなんです。

「あぁ、ずっと綾人くんとキスしたかったよ。可愛い唇に吸い付いて初めてを蹂躙したかったよ」

おじさんは欲張りでした。
しつこいくらい咥内を責めて、足腰に力が入らず蕩けていた僕の顔も、その強欲な舌で舐めていったんです。
リンゴのように赤い頬も瞼の上も、鼻の穴まで舌をねじ込んで舐め尽くしました。
お蔭で顔中ベトベトでおじさんの唾液の臭いがしました。
僕のお腹は彼の勃起したちんちんを擦り付けられて、ブラウスがシワになってしまっています。

「じゃあおじさんの膝の上に乗っかって?」
「ん、こう……?」
「イイ子イイ子。そのままおじさんの口に涎を垂らそうか」

おじさんは洋式トイレに座り、僕は彼の上に跨いで座りました。
立っているより身長差がなくて楽です。
お互いの股間も擦れるし、僕のお尻は揉み放題で、おじさんは満足げに微笑んでいました。

「はぁ、飲みたいよ。早く早く…」
「くっんぅ、待っておじさんはせっかちだ。……あぁっん、お尻まで……もうっ」

待ちきれないように下から突き上げられて僕は甘い声を漏らしました。
振り返ると二本の手が僕のお尻を鷲掴みしています。
いつも片手で触られていたので、両手でいっぱい揉まれてしまうと、それだけで変な気になってしまいます。
電車内ではないとはいえ、トイレはいつ誰が入ってくるか分かりません。
だから声も抑えなくちゃいけません。

「もう、そんなに僕の飲みたいんですか?」
「早くっ、浴びるほど飲みたい!」
「しょうがないですね。大人しくしてください。今、たっぷりあげますから……」

僕はさっきおじさんの唾液を飲まされた時を思い出し、口の中で唾液を集めると彼へ垂らしました。
おじさんは待ち焦がれたみたいにヒクヒクして、目を細めすぐに飲み干しました。
まるで餌付けのように上から垂らして飲ませます。
あんまり嬉しそうに飲むから僕も体が火照ってちんちんを押し付けちゃいました。

「ん、はぁ…もう出ませんっ…」

どれくらいそうしていたのか分かりません。
何本の電車が出発したのかも分かりません。
ただおじさんは僕の唾液をせがみ続けて、僕はそのたびに与えてあげました。
おじさんは僕の涎を飲んで射精していました。
ズボン越しにビクビクと脈打ち生暖かい感触がしたんです。
なぜかそれに気付いて僕も射精しそうになりました。

「…んっ、ちゅっ……」

僕とおじさんは合間に何度もキスをしました。
恋人みたいな甘いキスです。
彼の後頭部に手を回して頭を撫でながら口づけをすると、おじさんの息が荒くなりました。
深く濃厚なキスで返されて腰砕けになります。
お互い犬みたいに舐め合って、またおじさんは舌を突き出すと僕の唾液を欲しました。

「しつこいおじさんは嫌です」

だってかなりの時間あげたのに全然満足してくれないんです。
僕の体中の水分が唾液となっておじさんに奪われてしまいます。

「本当にしつこいおじさんは嫌いなのかなぁ?」
「…やぁ、っんっ…」
「いっぱい苛められたいんじゃないの?おじさんの執拗な愛撫でトロトロになりたいんじゃないの?」
「ひ…ぅっ、耳やだぁっ…」

耳元で囁かれて喘いじゃいました。
いやらしいことを言われて感じちゃったんです。
本当はおじさんのしつこい触り方嫌いじゃないんです。
初めてお尻を触られた日から、頭から離れないんです。
隠れてひとりやってみたんですけど、全然違って困っちゃいました。
初めは三十分以上も触られて、長さに苦痛を抱いていたのに、今では短く感じるんです。
ひと駅前で体を離されると切なさと寂しさが込み上げて、その気持ちをもて余していたんです。
(やだ。これじゃ僕がエッチなの否定できない)

「じゃあ別なところから搾り取ろうかな」

おじさんは僕を抱き上げ、重い腰をあげると、代わりに僕を便器に座らせました。
彼は跪いて僕の足を開かせると、短パンに顔を押し付けます。

「すーはー…すーはー…」

すごい勢いで匂いを嗅いでいました。
鼻を擦り付けてくんくん嗅いでいるんです。

「はぁ…エッチな匂いがする…」
「んんぅっ、嗅いじゃだめぇ……」

僕はおじさんを引き離そうとしました。
だけどビクともしなくて動物みたいに嗅いで回りました。

 

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